登山用ヘルメットはなぜ必要?選び方から正しい使い方まで徹底解説

「登山にヘルメットって必要なの?」そう思っている方もいるかもしれません。
しかし、落石や転倒、滑落など、山には頭部への危険が潜んでいます。
特に、鎖場や岩場、雪渓などでは、ヘルメットが命を守る重要な装備となります。
この記事では、登山用ヘルメットの重要性から、自分に合った選び方、正しい使い方、そして手入れ方法まで、登山者が知っておきたい情報をすべて解説します。
この記事を読めば、ヘルメットの必要性を理解し、安心して登山に臨むことができます。

登山用ヘルメットの重要性:なぜ必要なのか

1. 落石からの保護

山は常に落石の危険と隣り合わせです。先行する登山者が誤って落とした石や、風雨によって不安定になった岩などが、頭部に直撃する可能性があります。ヘルメットは、こうした衝撃から頭部を保護し、命を守るための最も重要な役割を果たします。

2. 転倒・滑落時の保護

登山中に足を滑らせて転倒したり、滑落したりする事故も少なくありません。その際、岩や木に頭を打ち付けてしまうと、重大な怪我につながります。ヘルメットを着用することで、このような事故による頭部へのダメージを軽減できます。

 3. 雪山や沢登りでの保護

雪山では、凍った雪や氷が上から落ちてくることがあります。また、沢登りやクライミングでは、岩に頭をぶつけるリスクが高まります。このような特殊な環境では、ヘルメットの着用が必須となります。

登山用ヘルメットの選び方:素材とサイズ

1. 素材で選ぶ

登山用ヘルメットの素材は、主に「プラスチック製」と「発泡スチロール製」に分かれます。

★「プラスチック製(ハードシェル)」
外殻が硬いプラスチックでできており、耐衝撃性や耐久性に優れています。重さはややありますが、岩にぶつけても傷つきにくく、安心して使用できます。

★「発泡スチロール製(インモールド)」
軽量で通気性が良いのが特徴です。ヘルメット内部の発泡スチロールが衝撃を吸収します。ただし、岩などで強く擦れると傷つきやすいというデメリットがあります。

2. サイズとフィット感

ヘルメットを選ぶ上で最も重要なのが、「サイズとフィット感」です。
頭の形に合っていないヘルメットは、いざという時にずれてしまい、十分な保護効果を発揮できません。

★「試着して選ぶ」
できるだけ専門店で実際に試着し、自分の頭に合ったものを選びましょう。

★「調整機能を確認する」
ヘルメットには、頭囲やあご紐を調整する機能があります。
これらを調整して、頭を振ってもずれないか確認してください。

登山用ヘルメットの種類と特徴

★1. クライミング用ヘルメット

クライミング用ヘルメットは、落石や転落時の衝撃に耐えるように設計されています。丈夫で、衝撃吸収性が高いのが特徴です。

★2. 軽量ヘルメット

最近では、軽さを追求した軽量ヘルメットも人気です。軽量で通気性が良いため、長時間の登山でも快適に着用できます。

★3. 多用途ヘルメット

登山だけでなく、沢登りやアイスクライミングなど、様々なアクティビティで使える多用途ヘルメットもあります。複数のアクティビティを行う方におすすめです。

ヘルメットの正しいかぶり方と調整方法

1. 正しいかぶり方

ヘルメットは、おでこが隠れるくらいまで深くかぶり、頭全体をしっかりと覆うようにします。傾いたり、後ろにずれたりしないように注意しましょう。

2. 調整方法

★「ヘッドバンドの調整」
ヘルメット内部のヘッドバンドを、頭囲に合わせて調整します。頭を振ってもヘルメットがずれないように、しっかりとフィットさせましょう。

★「あご紐の調整」
あご紐は、あごの下でしっかりと締めます。指が1本入るくらいの余裕があれば十分です。

おすすめのメーカー

信頼できるブランドを選ぼう

ヘルメットは命を守る重要な道具です。信頼できるメーカーの製品を選ぶことが大切です。

★「PETZL(ペツル)」
クライミング用品で世界的に有名なブランドです。
高い安全性と優れたデザイン性が特徴です。

★「Black Diamond(ブラックダイヤモンド)」
クライミングギアや登山用品で高い評価を得ています。軽量で通気性の良いモデルが豊富です。

★Grivel(グリベル)」
イタリアの老舗ブランドで、特に岩場での使用に適した頑丈なヘルメットが人気です。

★「mont-bell(モンベル)」
日本の総合アウトドアブランドです。日本人の頭の形に合わせたモデルが多く、安心して選べます。

最近わたしが新たに買ったGRIVEL

グリベル(GRIVEL) サラマンダー2.0 GV-HESAL2LB

商品説明
●サイズ:【フリー】頭囲54~61cm
●重さ:360g
●このヘルメットは登山、ロック&アイスクライミング、ヴィアフェラータ用として開発された製品です。CEおよびUIAAに基づくPPE/EN12492基準の認証をクリアしています。自転車、バイク、スキー、スノーボード、カヌーは適用範囲外です。

【特徴】
・耐用温度:-25℃~40℃ この範囲内での使用を推奨します。範囲を越えますと性能は低下します。
・通気性能:ハーネスに汗取りパット付。シェルと空間を持たせているので快適。
・調整機能:後部ストラップスライドシステムにより軽量化及び故障回避を実現。クイックリリースバックル使用に付開閉がスムーズ、あごパット付。
・調整範囲:スライドストラップシステム採用。

●イタリア製

日頃から利用するアウトドアネットショップ

ザ・ノース・フェイスやパタゴニア、アークテリクスなどの人気ブランドからキャンプ用品まで幅広く取り扱っています。

エルブレスは品揃えが非常に豊富で実店舗も全国展開しているので、実際の商品を確認したい時にも便利なのがいいですね。

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メンテナンスと保管方法

1. 使用後の手入れ

使用後は、汗や汚れをきれいに拭き取りましょう。泥やホコリは、ブラシなどで優しく落とします。

2. 保管方法

直射日光の当たらない、風通しの良い場所で保管しましょう。車の中など高温になる場所での保管は、ヘルメットの劣化を早めるため避けてください。

3. 買い替えの目安

ヘルメットの寿命は、使用頻度や保管状況によって異なりますが、
「一般的に購入後5年〜10年」が目安とされています。
また、一度でも強い衝撃を受けた場合は、見た目に傷がなくても内部が破損している可能性があるため、必ず買い替えましょう。

まとめ:安全な登山のためにヘルメットを着用しよう

登山用ヘルメットは、落石や転倒など、様々な危険から頭部を守るための必需品です。

★「落石、転倒、滑落」から頭部を守るためにヘルメットを着用しましょう。

★「素材、サイズ、フィット感」を考慮して選びましょう。

★「正しいかぶり方と調整方法」をマスターしましょう。

★「PETZL」や「Black Diamond」など、信頼できるメーカーの製品を選びましょう。

★「定期的なメンテナンス」と、「適切な保管」を心がけましょう。

ヘルメットを着用することは、自分自身の命を守るだけでなく、他の登山者への配慮にもつながります。この記事を参考に、ヘルメットを登山に欠かせないアイテムとして活用し、安全な登山を楽しんでください。

パタゴニア
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