親子で挑む!子連れ富士山登山のモデルコースと知っておきたい注意点

日本一の山、富士山。その雄大な姿を見て、「いつか子どもと一緒に登ってみたい」と思っている親御さんも多いのではないでしょうか。

しかし、標高3,776mの「富士山登山」は、大人でも大変な道のりです。
子どもと安全に楽しむためには、事前の準備と情報収集が欠かせません。

この記事では、「子連れで富士山に挑戦」したいと考えている方向けに、おすすめのルートや知っておきたい注意点を詳しく解説します。
親子で最高の思い出を作るためのヒントが満載なので、ぜひ最後までご覧ください。

子連れで富士山に挑戦する前に

「子連れで富士山に登る」には、いくつかの重要なポイントがあります

登山に最適な子どもの年齢
子どもが「富士山」に登るには、一般的に小学校高学年から中学生が推奨されています。これは、体力や自己管理能力、そして高山病のリスクを理解できる年齢だからです。

富士山登山に必要な体力
「富士山」の標高差は2,000m以上あり、子どもにとっては大きな負担となります。日頃から、近所の山を登ったり、ウォーキングをしたりして、体力づくりをしておくことが大切です。

富士山登山の時期
「富士山」の開山期間は、一般的に7月上旬から9月上旬です。
中でも、梅雨明け後の7月下旬から8月下旬が最も安定した気候で、「子連れ富士山登山」に適しています。

富士宮ルート

静岡県側から登る「富士宮ルート」は、最短で山頂に到達できるルートとして知られています。

ルートの特徴とモデルコース
標高2,400mの新五合目からスタートし、標高差は最も短い約1,300mです。
登山道は比較的直線的でわかりやすいですが、勾配が急な場所が多く、体力が必要です。
山小屋の間隔が短いため、休憩を取りやすいのがメリットです。

子連れ向けモデルコース(1泊2日)

★1日目
新五合目(2,400m) → 六合目(2,490m) → 新七合目(2,780m) → 元祖七合目(3,010m) → 八合目(3,250m) → 「山小屋泊」

★2日目
山小屋出発 → 九合目(3,460m) → 頂上(3,776m) → 浅間大社奥宮(お鉢めぐり) → 下山

吉田ルート

山梨県側から登る「吉田ルート」は、最も多くの登山者が利用する人気のルートです。

ルートの特徴とモデルコース
標高2,305mの五合目からスタートします。
登山道が整備されており、山小屋や救護所も充実しています。
登山者が多いため、渋滞が発生しやすいというデメリットもあります。

子連れ向けモデルコース(1泊2日)

★1日目
五合目(2,305m) → 六合目(2,390m) → 七合目(2,700m) → 本八合目(3,350m) → 「山小屋泊」

★2日目
山小屋出発 → 頂上(3,776m) → 浅間大社奥宮(お鉢めぐり) → 下山

須走ルート

静岡県側から登る「須走ルート」は、静かに「富士山登山」を楽しみたい方におすすめです。

ルートの特徴とモデルコース
標高2,000mの新五合目からスタートします。
登山道は緑豊かな樹林帯から始まり、景色が楽しめます。
登山者が少なく、自分のペースで登ることができます。

子連れ向けモデルコース(1泊2日)

★1日目
新五合目(2,000m) → 六合目(2,400m) → 本六合目(2,450m) → 七合目(3,000m) → 本七合目(3,200m) → 「山小屋泊」

★2日目
山小屋出発 → 本八合目(3,400m) → 頂上(3,776m) → 浅間大社奥宮(お鉢めぐり) → 下山

御殿場ルート

静岡県側から登る「御殿場ルート」は、最も長く、最も厳しいルートです。

ルートの特徴とモデルコース
標高1,440mの新五合目からスタートし、標高差が最も大きい約2,300mあります。
登山道は広々としていますが、砂走りと呼ばれる場所では足元が滑りやすいです。
「体力に自信のある子連れ登山者」向けですが、初心者には不向きです。

子連れ向けモデルコース(1泊2日)

★1日目
新五合目(1,440m) → 二合五勺(1,800m) → 七合九勺(3,200m) → 「山小屋泊」

★2日目
山小屋出発 → 頂上(3,776m) → 浅間大社奥宮(お鉢めぐり) → 下山

子連れ富士山登山で気をつけるべきこと

「子連れ富士山登山」を成功させるためには、注意すべき点がいくつかあります。

高山病対策
富士山の標高では、子どもが高山病にかかるリスクが高まります。
登山前に、五合目で30分以上休憩し、体を高度に慣れさせましょう。
登り始めはゆっくりとしたペースで歩き、こまめに休憩を取ることが大切です。
子どもが頭痛や吐き気などの症状を訴えたら、すぐに下山しましょう。

登山計画は余裕を持って
子どもの体力やペースに合わせて、無理のない登山計画を立てましょう。
– 1日の歩行時間は、大人よりも短めに設定するのがおすすめです。
– 万が一に備え、予備日を設けておくと安心です。

持ち物は親子でしっかり準備
防寒具、レインウェア、ヘッドライト、ファーストエイドキットなど、必要な持ち物は事前にチェックリストを作成して準備しましょう。
水分補給はこまめに行い、行動食も多めに持っていくと安心です。
子どもが飽きないように、おやつやゲーム、おもちゃなどを用意しておくのも良いでしょう。

まとめ

「子連れで富士山に登る」ことは、親子にとって一生忘れられない貴重な経験となります。

しかし、そのためには、事前の準備と情報収集が欠かせません。今回ご紹介した各ルートの特徴やモデルコース、そして注意点を参考に、ぜひ親子で「富士山登山」に挑戦してみてください。

安全第一で無理のない計画を立てれば、「富士山」の頂上から最高の景色を眺めることができるはずです。

パタゴニア
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