登山アプリの効果的な使い方|初心者から上級者まで役立つ活用術

最近の登山では、スマートフォンにインストールした登山アプリが欠かせないツールとなっています。道迷いを防ぐための地図機能や、自分の歩行ペースを記録する機能など、その便利さは計り知れません。しかし、たくさんのアプリの中からどれを選べばいいのか、せっかく入れたアプリをどう使いこなせばいいのか分からないという方も多いのではないでしょうか。この記事では、登山アプリの種類から選び方、具体的な機能や効果的な使い方まで、詳しく解説します。

登山アプリは何種類あるか

登山アプリは大きく3種類に分けられる

現在、市場に出回っている登山アプリは多岐にわたりますが、その機能や目的によって大きく以下の3種類に分けられます。

1. 地図機能に特化したアプリ
最も基本的なタイプで、GPS機能を利用して現在地を正確に表示してくれるのが特徴です。国土地理院の地図や独自の地形図を搭載しているものが多く、登山道の確認や、万が一の道迷い時に役立ちます。

2. コミュニティ機能に特化したアプリ
このタイプのアプリは、登山者同士が交流できるSNSのような機能を備えています。山行記録を共有したり、他のユーザーの活動を参考にしたりすることで、モチベーションの維持や情報収集に役立ちます。

 3. 多機能・総合型アプリ
地図機能とコミュニティ機能の両方を兼ね備えた、オールインワンタイプのアプリです。登山計画の作成から、ルートの記録、情報の共有まで、これ一つで完結できるのが魅力です。

登山アプリの選び方

自分の登山スタイルに合わせて選ぶのが重要

登山アプリを選ぶ際は、まず**ご自身の登山スタイルやレベルに合わせて選ぶ**ことが大切です。

初心者には地図機能が充実したものがおすすめ

初めての山行や、道が不明瞭な山に行くことが多い初心者の方には、「GPSと地図機能が正確なアプリ」が安心です。オフラインでも地図が見られる機能があるかどうかも重要なポイントです。

経験者はコミュニティ機能も活用してみる

ある程度登山に慣れてきたら、コミュニティ機能が充実したアプリで、他の登山者の情報を参考にしてみるのも良いでしょう。新しい山やルートの発見につながります。

有料版も視野に入れる

無料のアプリでも十分な機能を持つものもありますが、より高度な機能や、広範囲の地図を使いたい場合は、有料版の利用も検討してみましょう。月額数百円から利用できるものが多く、安心を買うという意味でもおすすめです。

登山アプリの機能一覧

知っておきたい主要な機能

多くの登山アプリに搭載されている、代表的な機能をご紹介します。

GPSによる現在地表示

電波が届かない場所でも、GPS機能で自分の現在地を正確に把握できます。道迷い防止の最も重要な機能です。

ルート作成・記録機能

事前に歩く予定のルートを作成し、本番で確認したり、実際に歩いたルートを記録したりすることができます。

危険箇所・注意喚起表示

一部のアプリでは、過去の事故情報や注意すべき箇所を表示してくれる機能があります。

標高・距離・速度の計測

歩行時間、距離、標高差などを自動で計測し、ログとして残してくれます。

登山計画の共有機能

作成した登山計画を家族や友人と共有できる機能です。万が一の際に役立ちます。

登山アプリの効果的な使い方

アプリを過信しないことが最も重要

登山アプリは非常に便利ですが、「アプリを過信しない」ことが最も重要です。
以下の点を意識して、効果的に活用しましょう。

1. オフラインでの使用を想定して事前に準備する
登山中は電波が届かない場所が多いため、「事前に地図データをダウンロードしておく」ことが必須です。また、アプリの地図と合わせて、「紙の地図とコンパスも必ず携帯」しましょう。

2. バッテリー対策は入念に行う
GPS機能はスマートフォンのバッテリーを大きく消費します。「モバイルバッテリーを必ず持参し、予備のバッテリーも用意」しておきましょう。寒い場所ではバッテリーの消耗が早くなるため、防寒対策も忘れずに行ってください。

3. 複数のアプリを使い分ける
一つのアプリに頼るのではなく、地図に特化したアプリとコミュニティ機能があるアプリを使い分けるなど、「複数のアプリを併用」するのも効果的です。

a man standing on top of a snow covered mountain

スマートウォッチに入れられる登山アプリは?

スマートウォッチでさらに快適な登山を

スマートウォッチは、スマートフォンを取り出す手間を省き、より手軽に登山アプリを活用できるため、人気が高まっています。

Apple WatchやGarminが有名
Apple WatchやGarminなど、多くのスマートウォッチで登山アプリが利用できます。「YAMAP」や「ジオグラフィカ」など、主要な登山アプリはスマートウォッチ対応版を提供していることが多いです。

スマートウォッチならではのメリット
スマートウォッチでは、腕を見るだけで現在地やルート、歩行距離などを確認できます。また、心拍数や消費カロリーも計測できるため、体調管理にも役立ちます。

まとめ:登山アプリを安全な登山に活かそう

登山アプリは、登山をより安全で快適なものにしてくれる強力なツールです。しかし、使い方を間違えると、かえって危険な状況を招くこともあります。

★登山アプリには「地図特化型、コミュニティ特化型、総合型」の3種類があります。

★ 自分のレベルや目的に合わせて、適切なアプリを選びましょう。

★ 登山アプリの「GPS、ルート作成、危険箇所表示」などの機能を理解しましょう。

★「アプリを過信せず、紙の地図やモバイルバッテリーも必ず携帯」してください。

★スマートウォッチと連携させれば、さらに便利に活用できます。

この記事を参考に、登山アプリを使いこなし、安全で楽しい登山を計画してください。

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