もう初心者じゃない!日帰りから縦走へ、登山ステップアップガイド

日帰り登山を何度も経験し、「もっと壮大な景色を見てみたい」「泊りがけでゆっくり山を歩きたい」と感じていませんか?
縦走登山は、山から山へと尾根を歩き続ける、日帰り登山とは一味違う魅力があります。

この記事では、日帰り登山からステップアップしたいと考えている方向けに、「縦走登山」の魅力や必要な準備、そしておすすめの山を日帰りから泊りがけまで、日程別にご紹介します。

縦走登山とは?

縦走登山とは、いくつかの山頂やピークを結んで、尾根伝いに歩くスタイルの登山です。

 縦走登山の魅力
雄大な景色の連続
尾根を歩くため、常に素晴らしい景色を眺めながら歩くことができます。

達成感
日帰り登山では味わえない、ゴールまでの道のりを歩ききった達成感は格別です。

非日常感
山小屋に泊まることで、山の夜や満点の星空、日の出など、特別な時間を過ごせます。

縦走登山に挑戦する前の準備

縦走登山を安全に楽しむためには、事前の準備が重要です。

装備の準備
ザック
荷物が増えるため、日帰り用よりも容量の大きなザック(30L〜45L程度)が必要です。

登山靴
足首までしっかりホールドできる、ミドルカット以上のものを選びましょう。

ウェア
吸湿速乾性のベースレイヤー、保温性のミドルレイヤー、防水・防風性のアウターレイヤーを組み合わせるレイヤリングが基本です。

その他
ヘッドライト、行動食、水、ファーストエイドキット、予備の衣類など。

体力づくり
日帰り登山で慣れておく
まずは日帰り登山で、5〜6時間程度の歩行に慣れておきましょう。

計画的なトレーニング
週末にウォーキングやジョギングを取り入れるなど、継続的なトレーニングが大切です。

 計画を立てる
コースタイムを把握する:無理のないペースで歩けるよう、コースタイムを事前に調べておきましょう。

山小屋の予約
特に週末や連休は混み合うため、早めに予約を済ませておく必要があります。

縦走登山におすすめの山(1泊2日)

まずは1泊2日で楽しめる、比較的難易度の低い**縦走登山**から挑戦してみましょう。

燕岳(長野県)〜大天井岳(長野県)
コースの特徴
北アルプスの入門ルートとして知られています。
燕岳から大天井岳までの稜線歩きは、視界が開けていて開放感があります。
整備された道が続くため、初心者でも安心して歩けます。

モデルコース
1日目 中房温泉 → 燕岳(燕山荘泊)
2日目 燕山荘 → 大天井岳 → 中房温泉

縦走登山におすすめの山(2泊3日)

2泊3日の縦走登山に挑戦すれば、日帰りでは見られない景色に出会えます。

槍ヶ岳(長野県・岐阜県)〜上高地(長野県)
コースの特徴
日本百名山の一つ、槍ヶ岳を登る人気のルートです。
-槍沢沿いを歩き、槍ヶ岳の頂上を目指します。
-帰りは槍沢を通り、上高地へ下山します。

モデルコース
1日目 上高地 → 槍沢ロッジ(槍沢ロッジ泊)
2日目 槍沢ロッジ → 槍ヶ岳(槍ヶ岳山荘泊)
3日目 槍ヶ岳山荘 → 上高地

縦走登山におすすめの山(3泊4日)

3泊4日の縦走登山に挑戦すれば、より奥深い山の魅力を体験できます。

表銀座縦走コース(長野県・岐阜県)
コースの特徴
-燕岳から槍ヶ岳まで、北アルプスの壮大な景色を眺めながら歩きます。
稜線歩きが続くため、天気が良ければ最高の景色が楽しめます。
各所に山小屋があるため、安心して縦走できます。

モデルコース
1日目 中房温泉 → 燕岳(燕山荘泊)
2日目 燕山荘 → 大天井岳(大天荘泊)
3日目 大天荘 → 槍ヶ岳(槍ヶ岳山荘泊)
4日目 槍ヶ岳山荘 → 上高地

縦走登山で気をつけるべきこと

縦走登山を安全に楽しむために、注意すべき点がいくつかあります。

天候の変化に備える
山の天気は変わりやすいです。特に稜線では強風に見舞われることがあります。
晴れていても、突然の雷雨や強風に備えて、レインウェアを必ず持参しましょう。

荷物の軽量化を心がける
荷物が重いと、体力的な負担が大きくなります。
食料や水は、必要最小限に抑え、フリーズドライ食品などを活用しましょう。

無理のない計画を立てる
体調がすぐれないときは、無理をせず引き返す勇気も大切です。
日程に余裕を持たせ、悪天候などで動けなくなる場合に備えましょう。

まとめ

縦走登山は、日帰り登山とは一味違う、特別な感動を与えてくれます。

事前の準備をしっかり行い、無理のない計画を立てれば、初心者でも十分に楽しむことができます。

今回ご紹介した情報を参考に、ぜひ縦走登山に挑戦して、登山者として新たな一歩を踏み出してください。

パタゴニア
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